◆腐朽菌による木材劣化の種類として、褐色腐朽菌類、白色腐朽菌類、軟腐朽菌類、木材変色菌類、表面汚染菌類、細菌類(バクテリア)などが挙げられます。木材腐朽菌類は、木材中に含まれる栄養分や水分、空気(酸素)、温度(湿度)、PH(アルカリ/酸性指数)などの条件下により生育が著しく変動します。これら菌類にとっての生活環境が最も好条件で繁殖しやすい建物の場所として、圧倒的に「床下環境」と言っても過言ではないかも知れません。
その事からも、防カビ・防腐朽殺菌消毒処理は床下向上にとっては最も重要な対策の1つと言えます。腐朽菌等は建物自体の耐久性の劣化症状を起こし、また一般にカビと言われている表面汚染菌類等は建物の見た目の美化を損ねるのは勿論、その他にもアレルゲン物質その物なのでアレルギー症状の発生(喘息や気管支等の障害など)の原因にもなり得ます。 またカビ菌類等を餌とする害虫(チャタテムシ等)の発生などが生じ二次的被害も現れて来ます。一概にカビと言っても健康面や衛生面での問題も生じる、とても身近で危険な存在なのです。
|